Robert Graves
Good-bye to All Thatの作者Robert Graves。24 July 1895 – 7 December 1985。私が生まれる前に生まれ、私が36歳の時に他界した。私は、第一次世界戦争に関する英語の小説を探していてこの小説と作家の名を知った。Good-bye to All Thatこの名称に惹かれ、日本語に訳されているかどうかを調べた。小説の翻訳は4冊目。できれば誰も訳していない小説をと願いながら、半ば頼りなく不安な思いに駆られ・・・すると工藤政司訳文庫本上下が岩波書店から出ているとWikipediaに書いてあった。私はほっとしもしたが、がっかりもした。
私は、Good-bye to All Thatこの題名にすっかり心を奪われていた。さっそくAmazonで調べたが、ほとんど出回っていない。買うには買った、随分古い原書、2年も持ちそうにない、私はその後、年の瀬が迫りに迫った頃、何時出るか分からない新しいものを予約しておいた。数実前調べると、2月4日に来ることになっていた。岩波書店の上下は、何時来るか分からないとしてあったが、暮れまでに何とか手に入った。「日本の古本屋」にも上下を頼んだ、上は来たが、下はまだ来ない。
連日の部屋の掃除の合間に、第一章の20行を訳してみた。私はこの作者の姿勢で書かれたものなら、2年を費やしても惜しくはないと思った。英国教会、国王、女王、貴族・・私の頭を押さえる者。英国にもし私が生まれ、住んでいたら逃れられない私の行く手に立ちはだかる者。私は日本に生まれ、私を抑える者も私に立ちはだかる者もいないのに、不自由を口にし、自ら不自由の檻に錠を掛け、暗い壁に凭れて蹲った。
Robert Graves was bisexual,・・・英語のWikipediaに書いてあった。自分の性を認識できないとすると残念ではある。しかしわざわざ作家の性癖について書き連ねる事もないだろうにと思う。これは中傷である。私は、性は正しく認識されるべきであると考える。sexの最中にあらぬ事を口走ってもいい。だが、貴方は男で、私は女である事が望まれ、そうはできない人々には、「可哀そうよ、本当に貴方って」と思う。
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