雨ばかり昨日雨今日雨明日雨この頃空は雨ばかり覚えている男が昔私ばかり忘れるのによく似ている男が似合うから買ってあげるよなんて空色の服を買う気で私の後ろに立つ男に会ったことはない買う気の男は私に空色と青色のクレヨンと色鉛筆と水彩絵の具と筆と画用紙は買ってくれてこれで服の絵を描けって言う服の絵は得意私の書いた絵を透けた空の青だからと嘘で固めたレースのカーテンで服を縫うわたしはミシンを買って青い布も買って男に渡した男は私のきれいな線が大好きでほっそりと縫ってぴたっと着た男は着せ替え人形はいらないとわたしを捨ててミシンと服を抱いてまるでわたしには抱かれる価値さえないような勢いでわたしは捨てられた捨てたのはわたし捨てられたのは男捨てたのはカーテン窓からくしゃくしゃにして捨てられたのはわたしのきれいな線
雨ばかり雨を計るつもりのバケツのこと
コメントを残す